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"個人的な主観なのですが、なんでも喰ってりゃあイイヤンカ、な食生活を送っています。お米食べてるから、ミネラルウオーターなんて必要ないし、カスピ海ヨーグルト食するなら糠づけの漬け物で日本人の乳酸菌は事足りると思っています。黒酢はどうしても調味料としか思えませんのでアミノ酸補給ならたとえば醤油を薄めてカプセルタイプにしたら売れるのかな?この場合はやはり減塩タイプの方が売りやすいですかね! 健康食品、サプリ関連でこんなんもあります
健康食品の有害作用、3割は深刻な症状。
米国の中毒情報センターに寄せられた電話相談事例を分析したところ、健康食品やサプリメントが原因で症状が出現したと考えられる489例のうちの3割は、死亡・昏睡状態・けいれんなどを含む深刻な症状を呈していた。米国11の中毒情報センターによるこの研究は、ランセット2003年1月11日号に報告された。
この研究は、1998年に米国11の中毒情報センターに寄せられた電話相談のうち、健康食品やサプリメントについての事例を分析した。中毒情報センターは、薬や化学物質などによる中毒についての電話相談を、医師や市民から受け付けている。
■「病気の治療」のためが1/3
健康食品についての相談事例は、全部で1,466件あった(ビタミンのサプリメントは除く)。健康食品の内訳をみると、ハーブ製品では、マオウ、ガラナ、朝鮮人参、セントジョンズワートについての相談件数が多かった。ハーブ以外の製品では、クロム、メラトニン、亜鉛についての相談が多かった。
また、相談者が健康食品を使う理由をみると、「病気の治療」のため(35%)がもっとも多かった。つづいて、「ダイエット」(14%)、「運動能力の向上」(10%)、睡眠補助(10%)などが多かった。
■3割で深刻な症状
全部で1,466件の相談事例のうち、なんらかの症状があったのが741件(51%)だった。さらにこのうち、健康食品が原因で症状が生じた確率が50%以上と判断されたのが489件(全体の33%)だった。
健康食品が原因で症状が生じたと判断される489件を、症状の程度で分類した。すると、「死亡」が4例(1%)、人工呼吸器が必要な呼吸不全などの「重症」が28例(6%)、けいれんなどの「中等症」が117例(24%)、それ以外の「軽症」が340例(70%)だった。つまり、全体のおよそ30%は、「死亡」から「中等症」までの深刻な症状だった。
「中等症」と「重症」の具体的な内訳を見ると、「昏睡」が18件、「けいれん」が13件、「脳出血」が1件、「不整脈」が14件、「心筋梗塞」が2件、「呼吸不全」が15件などだった。
こうした結果から研究グループは、少なくとも一部の健康食品は、顕著な有害作用の可能性があると結論している。また、健康食品は行政的に「食品」に分類されており、「医薬品」よりもゆるやかな規制しかされていないが、こうした危険性の問題を考えると、健康「食品」と「医薬品」を区別する現行のあり方は、行政的にも実際的にも問題があると指摘している。
その上で、健康食品の包括的な届出制、副作用の報告を義務付ける監視の強化、製品のリコールを可能にする条件整備などを、今後新たに導入することが必要と議論している。
■「食品」なら「安全」とは限らない
ところで、今回の研究は、中毒情報センターに寄せられた相談をもとにしている。そのため、健康食品による副作用の中でも、とくに重症な事例に偏っている可能性がある。現実には、健康食品の副作用は、中毒情報センターに相談するまでに至らないような、軽症のものが大半だろう。だから、「健康食品による副作用の3割が深刻な症状」という今回の結果は、実際以上の過大評価になっている可能性があるので、その分割引いて考える必要がある。
とはいえ、健康食品によって、これほど重度の副作用が頻発しているのは驚きだ。健康「食品」と「医薬品」の区別は、多くの場合、便宜的な分類でしかない。だから、「食品」に分類されているからといって「ナチュラル」で「安全」とは限らない。けっきょく、健康食品の利用には十分注意が必要なことを、あらためて思い起こすべきだろう。
研究デザイン 記述疫学研究。
出典 Palmer ME, et al. Adverse events associated with dietary supplements: an observational study. Lancet 2003;361:101-6. " |