| 雑誌「買ってはいけない」考 |
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「買ってはいけない」をすこし読んだ。結論から言うとこの本は絶対に「買ってはいけない」本だと痛感。何でもかんでも細かい所をまで挙げ連ねて文句を言うのは誰でもできること!よりよい意見や現実的代替案をもたずに、他人の足だけを引っ張って一儲けしてやろう」という魂胆が丸見え(まるで今の野党のよう)の本で、非常に不快感をもってしまった。後日「怖い食品1000種」からの引用のコピーを知人より貰う。これまた類似の本で、全く啓蒙にならないお粗末な内容。少なくとも金を取って情報を与えるのだから、作者たちはもっと科学的知識を仕入れた方がいいのではないか?ど〜してこれがベストセラーになるのか?これらに比べりゃアノ「脳内革命」ですら良い本(全く内容の薄い本だった)に思えてしまう。
もちろんこれらの本の内容がすべて間違いだとか、取り上げられたメーカーや製品が必ずしも安全だとは思ってはいない。要は不必要に一般人を不安に陥れたり、脅かすような書き方をしても役に立たないのではないか?ということ。病気・健康・ダイエット・アレルギーなど改善策を実行してもすぐには効果の顕れないことについて、いろいろな「溺れる者に藁を売る」タイプの商売が氾濫している中で、本という媒体を使ってやたらと怖さを煽っているのは、結局この「藁を売る」商売につなげる為なのだろう。
いったいこの作者たちは、どういう日常を送っているのだろうか?科学薬品の類はいっさい使わないのだろうし、薬品や化粧品・洗剤なども使わないとしたら・・・・、もちろん排気ガスを出す自動車や火力発電、安全性に疑問のある原子力。ということは電気もいっさい使わない生活をしているのか?農薬を使った農作物の然り。当然外食もできないし、惣菜ですら買えない。仙人にでもなってカスミを食べるしかないか?そんなことは当然無理な話なので、これらの作者たちとおつきあいしている人に訊ねてみたくなる。
これらの本を「バイブル」として物販をしている人は要注意だろう。己の優位性を説かないで他を否定することから始める輩は信用できない。こういう人たちは他の意見を聞こうとする人が非常に少ない。間違った理論を恥ずかしくなく、他人に押しつけてしまうような人たちだから。狂信からは対立しか生まれない。自分の間違いの是正を抵抗無く受け入れることができる自分になれるよう努力したいものだ。
最近のニュースで、アトピーの女性がエステサロンで病状が悪化し、責任問題になっていた。ステロイドの副作用をことさら強調してステロイド剤を忌避させ、よくわからない民間療法や健康食品に頼らせてよけいに悪化させてしまう悲劇は非常に多い。これからの消費者(患者)は、専門家(怪しい業者も含めて)にすべてを任せるのではなく、自分自身も勉強して出来るだけ正しいと思われる方向に進むべく努力しなくてはならない時代だと思う。
食品添加物、ダイオキシン、環境ホルモン、電磁波、原子力、光化学スモッグなどについてどういうものかを理解している人(専門家といわれている人たちも含めて)が、どのぐらいいるのだろうか?こういった身近な物でも、どのように生成されて、どのように害があるのか、どの程度で影響があるのか。ただ単に怖いとか、からだに悪いんじゃないかと思っているだけでなく、そういうことに興味を持って、なおかつ、公正な資料を基に一般消費者が自分自身の考えをもつようになれば、これらをゼロにすることは不可能でも、影響を減らすことはできるのではないか。今更昭和30年代の生活に戻れるはずもなく、便利な生活を維持しながら良くないところとうまく折り合いをつけて、多少でも安全で健康な生活が送れればよいと考えるのが今の時代にふさわしい生き方ではないか?
インターネットの急速な普及で、あらゆる情報が自宅に居ながらにして検索・収集できるようになって、とても便利になったと思うが、情報を発信する側はほとんどの場合「自分の利益を上げるため」の情報を流し、「自分以外はすべて悪」的な表現が多すぎないだろうか?大手化粧品メーカーのバックアップを得ている人たちは「合成成分の安全性」を訴えているし、小規模のメーカーは「天然成分」を謳って、必要以上に合成成分の恐怖心を煽る。消費者不在の宣伝合戦の中で、何が正しくて何が間違いなのかを判断する難しさを痛感させられる。どんなものにも<利点>があれば<欠点>もあるはず・・・あえて欠点を公開してなおかつ「欠点よりも利点がこれだけ多いですよ」というメーカーが出てこないものだろうか?
欠点のあるものに対して、欠点のみを挙げ連ねて攻撃するのは簡単!「どうやって良くしていくか」を考え、実行し、またそれを継続していくのは大変。原子力で事故があれば文句を言うのは簡単。文句だけを言っている人たちは電気を使う資格はない。そういう人たちは風力と太陽光発電だけ使っていればいい。水力発電ですら環境破壊するのだから・・・事故があったら再び起こらないように安全性をあげる努力し、利用者ももっともっと理解して全体でよりよい方向に進むのが筋ではないか?
「週刊現代」に掲載された<パーマからダイオキシン!>の記事などは最たるものだろう。検査に使用した機材・薬剤・水質などにはいっさい触れず「ダイオキシンが出ました」ではお粗末すぎないか?TEQには触れていないし、どの種のダイオキシン(ダイオキシン類はおよそ210種類あり、その中で異性体が70種ほどあるとされている)が検出されたかにも触れてないし、第一<環境NGO・CWWI>なる団体(長野県にある)が、どのような形態でどういう活動する団体なのかにも触れていない(HPを見ると、浄水器の貸し出しをして寄付を集めている)。ちなみに理・美容室の前はクリーニング業界に対して行っていたようだ。最近は自称○○なるものが多すぎて、名前で信用してしまうととんでもないことが多い。(週刊現代と週刊女性セブンは相変わらす訴訟問題が多いようで、記事としてではなくフィクションとして読むべきか?)
もちろん、これらを完全否定するつもりは毛頭なく、やはり、人の体に触れるもの・体内に入るものについてはメーカーや研究団体などでもっともっと研究し、安全性を上げていく努力を続けて欲しいと思うし、消費者側もプラスの部分とマイナスの部分を理解した上で、自分にとって必要かどうかの判断をできるような環境を整えることが必要だと思う。
そのためにもまず、TV・新聞・雑誌などのメディアに携わっている方々がもっともっと知識を持って、冷静かつ客観的に情報を提供してくれることを切に願う。視聴率稼ぎや売らんがなの報道はもうたくさんだ。自分自身ももっと勉強し、中立的な立場で、少なくとも自分の身近な人たちには客観的情報を与えられるべき努力を怠らないようにしなければならないと痛感している。
とりあえず、このページの最後まで読んでしまった奇特な方は、検索エンジンで<買ってはいけない>と<怖い食品1000種>などを検索し、賛成意見と反対意見をそれぞれ読んで自分なりの考えをもって、自分が導き出した現状でよりベターと考えられる生活を送られますよう・・・・・・・・・m(._.)m
*TEQ(毒性当量)は2,3,7,8‐四塩化ジベンゾダイオキシン(2,3,7,8‐T4CDD)の毒性に換算した値
2001/10/6